2019年2月3日2019年2月3日 八幡神社 (鹿屋市大姶良町) Pocket 大姶良町の岩戸神社から集落を流れる平岡川沿いに移動して,愛宕橋を渡ると大姶良城址の案内板が目につきます。12世紀の頃に祢寢義明によってこの地を中心に大姶良十三城が築かれたとされます。その後,様々な変遷を経て大隅守護職である島津氏久が住んでいます。今から約650年程前のことです。 案内板の後ろ側に竹に覆われた堀跡があり,その先には急峻な坂が続いています。今回は登りませんでしたが,上部には石塔2基,祠1基があるようです。 大姶良城址から西側を望むと,小高い丘が見えます。この丘の上に八幡神社はあります。島津氏久(6代)が,我が子元久(7代)の成長を願って社を建てました。 丘の麓に鳥居が見えます。 鳥居をくぐると,すぐに石段があるのですが,倒れた大木や,竹,枯れ枝が行く手を阻んでいます。 意を決して石段を登ってみました。途中で1回右側に折れてさらに続きます。 石段を登り切って境内を見ると,ここも倒れた樹幹や枝が散乱しています。 手水鉢も草木や枯れ葉に埋もれています。 やっと社に辿り着きました。屋根瓦や板壁等,建物の傷みが激しいです。御神体も既に行方不明とのことで,このまま朽ちてしまうのが惜しまれます。この地に新たなる神は宿らないものでしょうか。 小一時間ほど社や木々を眺めたり,風が揺らす葉音や鳥の声,時折聞こえてくる車や自衛隊機のエンジン音を聞いたりして過ごして石段を降りました。鳥居の所で振り返ると,ツバキが冬の日に照らされながら揺れていました。 2018年1月17日・21日撮影 Pocket