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大隅町月野の久保崎集落奥に岩屋観音があります。文明18年(1486年)に開基したといわれます。
お堂の上に「霊岩山仙遊寺」という文字が刻まれています。
お堂後部の岩屋には代々の住職が眠っているといわれます。明治の廃仏毀釈で取り壊されたそうですが,その後再建されました。
お堂には錫杖を持った十一面観音像が安置されています。元々は正観音像が置かれていたそうですが,廃仏毀釈で壊されたようです。
お堂から一段下がった岩壁に磨崖仏が刻まれています。明治27年にこの地で参籠修行し,堂守となった吉田一圓氏の作だそうです。
磨崖仏(壁面左側)
磨崖仏(壁面中央)
磨崖仏(壁面右側) このほかに五輪塔や宝篋印塔も刻まれています。 吉田一圓氏は明治30年大晦日に亡くなっているが,彼の遺言で,彫り上げた如来像の前に無名の小さな岩を墓標として眠っています。