観音淵中世古石塔群(鹿屋市高隈町)

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高隈地区交流促進センターから25分程度東に進むと観音淵の水汲み場に出ます。水汲み場の左側から上に登ると高さ約8メートル,奥行き約30メートルほどの洞穴があります。
洞穴の両側には,鎌倉代から戦国時代にかけての古石塔群が並んでいます。これらはこの地の開田作業に取り組んだ長谷,肝付それぞれの一族のものだそうです。

洞穴の奥に進むとほぼ光が入らず,薄暗い中に石仏が6体置かれています。

その後ろの岩壁から水が絶えず染み出ており,洞穴内に水音が響いています。
絶え間ない水音を聞きながら石塔や石仏を眺めていると,心地よい時間が過ぎていきます。

洞穴から流れ出る豊富な水は,小さな滝となって下の水汲み場へと流れていきます。この水は名水として知られ,汲んで帰られたり,生活用水として利用したりされているようです。
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