「ハミャ島」~なちかしゃぬ島~ (大島郡瀬戸内町)

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古い写真やネガの整理をしています。撮るだけ撮って整理を怠った結果,残念なことに大半は色が褪せ,キズやカビが入って処分しました。今,損傷の少ないものを残そうとデータ化しています。その作業していると,当時の情景が懐かしく蘇ってきて,思い出の中をゆるりと旅している時間が増えてきました。
与路島は,奄美大島の南側に浮かぶ加計呂間島のさらに南に位置する島です。島の北東側に集落があり,前方は海,後方の山との間には田畑が広がっています。これは今から40年前に滞在した頃の風景です。
集落前の海岸から東側を眺めると,隣の請島の手前に小島が見えます。「ハミャ島」といいます。島と島の間にある島という意味らしいです。
強い西風で砂浜の砂が,島の高所まで吹き上げられて独特な景観をしています。最近,テレビのバラエティ番組で何度か取り上げられていました。
朝な夕な眺めていると,しだいに愛着が湧き,季節や天候によって,様々に姿を変えていくハミャ島を楽しみました。
ハミャ島朝景:連絡船「せとなみ」の出航前に撮ったものです。
遙か南洋で台風が発生すると,島に打ち寄せる波の様子も少しずつ変化します。
台風時は荒波が島に押し寄せてきます。
台風接近時の与路港とハミャ島
台風通過中です。
やっぱり晴れた日の眺めが最高です。
海岸沿いに植えられたアダンの垣根越しに見るハミャ島。
追込み漁に使う網が干してありました。
大潮の時季は潮が引くと珊瑚礁が海面上にあらわれます。
珊瑚礁が出てくると釣りに出かけたものです。
三丁落鼻の下からハミャ島を眺めて見ました。
三丁落鼻の上から眺めたハミャ島。島の人の話によると,その昔,与路島は薩摩藩の流刑の島で,ここ三丁落鼻は処刑場だったそうです。こんな美しい景色の裏に哀しい出来事が秘められているとは・・・。
澄んだ青空の下,波の動きできらめく海面。島に打ち寄せる波の音。 木々の緑葉を揺らして吹く潮風等々。 時間を忘れて眺めていたのを思い出します。 時の流れの中で,変わらずに,いつまでもそのままであって欲しい景色です。
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